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お気に入りの曲2018

 

1. 2018 feat. Vingo & Benjazzy / BAD HOP
2. SWIM / Normcore Boyz
3. flu feat. Fuji Taito / Tohji
4. 緑茶 / Farmhouse
5. U.S.A. / DA PUMP
6. Changes feat. jjj / STUTS
7. Road Trip / Shurkn Pap
8. 初恋 / 宇多田ヒカル
9. Iburi Gacko Flow feat. Lunv Loyal / TyOurhome
10. リボで買う。 / Tajyusaim boyz


2018年はBAD HOPにかまされ続ける1年でした。とりわけBenjazzyの参加曲が最高で、Kawasaki Drift、Forget About It、Prologueあたりは何度も繰り返し聴いた。それでもダントツに抜けているのが(1)2018だと思う。Benjazzyのラップはただスキルフルというだけではなく、質的にも量的にも言葉の密度が高い。Who Run It Remixの「酸いも甘いも知る舌で人生舐めきってる今」とか最高!

お台場出身のメンバーで構成されるNormcore Boyzは、今年になって知ったグループではもっとも印象的だった。地元をレペゼンするのはヒップホップの約束事だけど、お台場のように文化も歴史もありゃしない街を誇ること自体が面白い。最寄りのライブハウスであるZEPPでライブすることが目標とのこと。EP「TOKIO TELEPORT」は良曲ぞろいだけど、浮遊感が何とも心地よい(2)SWIMをとくによく聴いた。

リリックでいえば、(3)fluでFuji Taitoが歌った「曇天に向けたgun 中3の夜 いま思うと飛んでいったあの銃弾も僕」というラインには唸った。韻の固さは言わずもがなだけど、頭に自然と映像が浮かぶし、イメージの余韻が素晴らしい。この曲のFuji Taitoのリリックは全部イケていて、「俺は仲間の借金も返済した」のくだりとかめっちゃ痺れた。

SUSHIBOYSは今年2枚のEPをリリースしたけれど、寿司界隈で一曲あげるとすればFarmhouseのソロEPに収録された(4)緑茶になる。くだらないテーマを異常なスキルでラップするという点で、「らしさ」が一番よく出ていると思う。ヘネシーテキーラに始まり、金麦(Young Hastle)、緑茶割り(Weny Dacillo)へと受けつがれてきた「飲み物ラップ」の系譜は、ついにノンアルコールの領域に辿り着いた! 狭山茶推しも嬉しい。

(5)U.S.A.は言わずと知れた2018年の大ヒットだけれど、「どっちかの夜は昼間」という歌詞が大好き。納得感しかない。

STUTSの新譜は前作にも負けぬ出来だけど、なかでも(6)Changesが素晴らしかったです。盟友のfebbを亡くしたjjjがしっかりと前を見据えていて、おじさんグッときちゃいます。「すべての罪に目を瞑る」。STUTSといえば、星野源のアイデアでのアレンジもイケてました。

兵庫県姫路市を拠点に活動するMaisonDeは、来年一気に人気をかっさらいそうな気配がある。中心人物のShurkn Papがソロで発表した(7)Road Tripは、自然と体が動き出してしまう気持ちよさ。MaisonDeには首都圏のヤンキーにはない何かがあり、いま最も街ですれ違いたくないクルー(2番手はGOBLIN LAND)。

宇多田ヒカルの新譜は、アルバムタイトルにもなっている(8)初恋をよく聴いた。宇多田の姉さんには2年に1作くらいのペースで発表しつづけてほしいです。

Lunv Loyalはゆるふわギャングのアルバムで初めて知ったラッパーだけど、今年になってリリースされた(9)Iburi Gacko Flowはスキルがぶっ飛んでて驚いた。後半では世界一流暢な秋田弁を聴かせてくれます。

「ストリートシーンに突如現れたゆとり世代型の多重債務者集団」なるキャッチコピーとともに、YouTubeにアップロードされた(10)リボで買う。もよく聴いた。ギャグラップと思いきや、意外に作り込まれていて中毒性が高いし、ライブで盛り上がりそう。「朝コンビニメシいきなりリボ」。世の中いろんなダメ人間がいるだろうけど、これはけっこう上位に来るよなあ。

以下のspotifyプレイリストは、登録のない(4)と(8)以外の曲をまとめたもの。来年もいろいろ聴いていきたいと思っています。